わがリファレンス・システム(スピーカー編)
2014-02-05


やっとスピーカーについての解説へたどり着きました。とはいっても現在わが家のリファレンス・スピーカーは大規模な移行中で、書いたそばから変わっていってしまうのはもう致し方のないタイミングではあります。そのあたりは変更があり次第報告していきますから、ここではこれまでの来歴も含めて書き進めていきましょうか。

ちょっと前までわが家ではマルチアンプ構成の超マルチウェイとフルレンジのバックロードホーン(BH)を主としたスピーカーの2系統を鳴らしていました。メインとしていたのは専らマルチウェイの方で、BHは小口径のものが中心だったものです。

メインで使っていたマルチウェイを紹介しておきましょう。ウーファーはフォステクスの30cm口径FW305を約100リットルのバスレフ箱へ入れたものです。ミッドバスは同社の16cmフルレンジFE168Σを逆ホーンという特殊なキャビへ収めたもので、この形式の箱へ入れるとメーカー発表とそっくりのf特になる、すなわち低域がなだらかに下落するので、クロスを設定しやすいのです。スコーカーは英ATCの8.5cm口径という巨大ドーム型SM75-150S-08、同社の3ウェイによく使われているユニットです。トゥイーターはイスラエル製のモレル・サプリーム110という28mm口径のドーム型、スーパートゥイーターは中国オーラムG2リボン型を愛用していました。

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ありし日の5ウェイ。隣はフォステクスの13cm純マグネシウム・フルレンジMG130HRを使った作例「ライトヘビー」で、このカットが健在の頃の5ウェイを収めた最後のものとなってしまった。

都合5ウェイ、クロスは下から100Hz、500Hz、2kHz、8kHzで、まぁ大体2オクターブごとに区切っていることになります。最初から機械的に2オクターブと決めたわけじゃなくて、それぞれのユニットの特性を睨みながら、また音を聴きながら得意な帯域、美味しい音を出す帯域をつないでいったらこうなった、といった具合です。これで下は20Hzから上は40kHz以上までコントロール下へ置くことができました。

とはいっても、フラットに躾けてはいませんでした。やろうと思えば簡単なんですが、高域までフラットにすると概して音楽がキツく聴こえるようになるんですよ。それでそう極端にはしないものの、緩やかなダラ下がりにチューニングしてあったものです。チューニングが決まってから、まる3年くらいはリファレンスとして愛用しましたかね。

しかしわがマルチウェイ、世のマルチ派の皆様には「何だその安物は?」と呆れられるかもしれませんね。5ウェイと構成だけは立派ですが、高価なユニットはATCのスコーカーくらいで(しかもそれは友人が貸してくれたものでした)、あとはキャビネット代を含めても1本10万円で収まるくらいのものなのです。マルチ派といったら亡くなられた高城重躬・高島誠の両御大を筆頭に、一体何千万円かけたか分からない、というようなシステムが多いものですからね。

でもわが「安物マルチ」だって、うるさ型の友人や取材に来た歴戦のつわものたる編集子を仰天させるくらいのことはできていましたからね。ユニットの最も美味しい帯域を見抜き、そこのみをつないでシステムを構成させることが可能で、さらに帯域間のバランスも手懐けられるならば、呆れるほど安価なシステムでも十分にマルチの恩恵を味わうことができる、という意味でも実験的なシステムでした。

異変が起こったのはもう5年ほども前になるかな。別段天気が悪い日でもなく、普通に就寝したその夜明け前頃の話でした。突然、至近距離で大きなが落ちたのです。あまりの大音響に飛び起きましたが、その1発のみで雷は収まってしまい、再び眠りに就きました。

朝になって起き出してみると何たることか、マルチアンプ用に愛用していたアキュフェーズのマルチチャンネル・パワーアンプPX-650

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[リファレンス]

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